『バイオハザード7』このゲームは何がしたいんだ?

『Biohazard 7: Resident Evil』を遊んでいます。海外におけるバイオハザードシリーズは『Resident Evil』として名称が統一されており(biohazardの本来の意味は「生物災害」)、『7』のタイトルは『Resident Evil 7: Biohazard』と、主題と副題が丁度日本版と逆転しています。

『7』はXbox Game Pass(PC/Console)対応です。しかし、CERO Zに相当するグロテスクバージョンは非対応なのでご注意ください。

私は、バイオハザードシリーズは3DS版『リベレーションズ』しか遊んだことがありません。

警察官とかその辺りが主人公を務めていた従来作と異なり、主人公は一般人(の割には体幹が常人離れしている)のイーサン。行方不明となっていた妻ミアの手がかりを求めてとある住宅に侵入したところ、この世のものとは思えない不可解な出来事に巻き込まれることになります。

バイオハザードシリーズはホラーゲームのトップタイトルとして扱われることの多いシリーズですが、正直なところ、このゲームを遊びながら感じたことは「恐怖」よりも「困惑」でした。まず登場人物がどいつもこいつも理解に苦しむ動きばかりします。メタ的に見ればプレイヤーに恐怖感を与えるために行っていると理解できますが、イーサン的に見るとわざわざイーサンにワンチャンを与えるために無駄な行動を行っているようにしか見えません。神出鬼没なのであれば後ろからグサッと行ってしまえば良いものを、このゲームの敵はわざわざ後ろから頭を掴んで顔を向けさせてから襲いかかってくるような不合理なことばかりしてきます。何がしたいのでしょう?

「敵が3D空間(視界)を完全に無視して唐突に目の前に現れる(後で観察し直してもどこから現れたのかまったくわからない)」のも、言ってしまえば一周回ってマイナスなのではないでしょうか。イーサンが声に出せない状態でマンホールがゆっくり動いて登場…というのであればともかく、出現する余地のない空間に突然現れたり、経路を無視して先回りしていたりするのはギャグでしかありません。

戦闘(ここでは特に回避不能のものを指す)も褒められたものではありません。基本的に「この戦闘はこうしなければならない」と決め打ちで設定されており、解法はカプコンの古来から続く伝統によりノーヒントです。また、正解となる行動以外の行動へのリターンがあまりに乏しいのも問題です。ゆっくり追いかけてくる敵に銃を撃つと怯むので何度か撃って倒すのかと思いきや、実は怯むだけで弾の無駄。正解は180°ターンしつつ近付かれたら最低限の弾丸で怯ませて逃げる、といったこともありました。銃弾は貴重なものであるため、無駄弾を撃つと後々非常に不利になることもあります。回復薬も同様です。これ製作者以外にテストプレイさせてないでしょう?

現時点の『7』に対する総評は、「ひたすら初見殺しに特化したゲーム」です。はっきり言って、恐怖感的には『Fallout 4』におけるフェラル・グールの神出鬼没っぷりの方が圧倒的に上です。あの狭い空間からヌルーっと現れてくるせいで隙間という隙間に怯えるような体験が全く無い。多少のゲーム的お作法の見識があれば「あ、これ出るな」とプレイヤーに察せられて、しかも想像通りの展開になってしまうような時点でホラーゲームとしてどうかと思います。そもそもホラーゲームなのに恐怖がない時点で存在意義が無い虚無ゲーですし、手応えを期待して難易度をノーマルにしましたが、イージーにしておけばよかったと後悔しています。時間の無駄だ。

Twitchで配信中です!
Twitchはオフラインです
タイトルとURLをコピーしました